【闇金にキャンセルしたのに押し貸しする手口と解決方法】被害にあったらどこに相談すればいいの?
闇金業者が用いる手口のひとつに、押し貸しがあります。
これはお金を借りる意思のない相手の口座に一方的にお金を振り込んでおいて返済を迫る手口で、訪問販売の悪徳セールスマンが行う押し売りに似ています。
ある日突然身に覚えのない入金がありしばらく放置していたら、後日闇金から貸した金を返せという取り立ての連絡が来るというものです。
返済を迫るというのは当然、法外な利息も込みでの話です。
押し貸しのターゲットになるわけとは
押し貸しの発端である入金は偶然や間違いなどではなく、闇金業者が意図して行っているものです。
つまり口座情報が闇金業者に知られているわけですが、その理由は主に次のいずれかです。
★過去に取引をしている
★口座情報が流出している
口座情報が流出する原因で最近増えているのが、インターネット上の取り引きによるものです。
フィッシング詐欺サイトを閲覧して個人情報を盗まれるなどの被害の他、ネットオークションで取引相手に口座情報を伝えているケースも原因のひとつです。
一度流出した情報は闇から闇へと転売され、いずれ闇金業者の知るところとなります。
押し貸しのターゲットに選ばれた人の中には、相手が闇金業者であることも認識しないままに指定された金額を支払ってしまう人もいます。
身に覚えのない入金、まずは金融機関に確認を
突然心当たりのない入金があったときは、確認をしなければなりません。
誤って振り込みが行われた可能性もあるため、まずは金融機関に相談しましょう。
誤振込の可能性がある場合は振り込み人への確認連絡と、必要に応じて組み戻しという返還措置を取ってもらうことができます。
押し貸しの可能性があるときは
確認の結果誤振込ではなかった場合は押し貸しの可能性がありますが、放置することは禁物です。
押し貸しは銀行口座情報を闇金業者に知られている点で、迷惑メールや振り込み詐欺などとは事情が違います。
口座情報だけが知られているケースは稀で、ほとんどの場合は住所氏名、電話番号などの個人情報も把握されています。
放置すると自宅や職場に取り立てが及ぶことになりかねません。
不当な利息を支払ってはいけない
押し貸しの取り立てを受けたとき、争うのも面倒だし少額だからといわれるままの額を振り込んでしまうのはNGです。
個人情報が闇取引されている事実を忘れてはいけません。
一度押し貸しに対してお金を振り込んでしまうと、その後もカモにされる恐れがあります。
まずは入金された額をそのまま送り返すようにし、もし闇金業者がその元金のみの受け取りを拒否した場合は、供託を検討しましょう。
供託とは、法務局が管轄する供託所にお金を預けることで債務を免れるための制度です。
さらなる被害を防ぐために
入金額を返金もしくは供託できた場合、さらなる被害を防ぐためには次の対策が有効です。
★銀行口座を解約する
★電話番号を変更する
この対策を同時に行えば、闇金業者は簡単には手が出せなくなります。
これは入金前に押し貸しの電話連絡があった場合にも有効です。
ただしどちらも日常的に使用するものであるため、簡単には行えないこともあるかもしれません。
困ったときは専門家に相談を
押し貸しは対応を間違ってしまうと泥沼にハマってしまう恐れがあります。
安全かつ確実、そして速やかに対処するために、弁護士か司法書士に相談することをおすすめします。
口座の解約や供託の申し込みなど、押し貸しの対策に関するあらゆる部分で適切なアドバイスを受けることができるでしょう。
将来的に同様の被害に遭わないためにも、プロに頼るのがベストです。
闇金と戦う正義の法律家、坪山代表
ウォーリア法務事務所の代表を務めるのは、司法書士の坪山正義氏。
債務者を苦しめる闇金業者に対して一歩も引かず、毅然と戦う正義の法律家として知られています。
空手家でもあり日々ウエイトトレーニングも行っている坪山代表は、心身ともに頑強な人物です。
かつてはバイクで日本一周やアメリカ一周まで成し遂げるなど、バイタリティも溢れんばかり。
脅し文句や強引な手口で取り立てを迫る闇金業者にも臆することなく立ち向かうその強い姿勢は、依頼者にとって頼もしい限りです。